皆さん、「ラポール」という言葉を知っていますか?
フランス語で「架け橋」、心理学用語で【信頼関係を築くための方法】【調和した関係】【心が通い合う関係】という意味です。
ラポールを行うことで、人間関係を良好にし、コミュニケーションが良くなるのです。
「この人ならわかってくれる」「いろいろなことを打ち明けられる」と心と心が通い合って、和やかな関係になり、お互いの信頼関係を作っていくことが出来ます。
ラポールは、対人活動全般において重要だとされていて、営業などのビジネスシーンなど、コミュニケーションを取るために幅広く活用できます。
営業初心者の私が、ただいま勉強していることと、上司が実際に行っていることとをご紹介します。仕事だけではなく、対人関係全般的に使える内容です。ご覧ください。
ラポールを使うことで得られるメリット
1.コミュニケーション力が上がる
コミュニケーションが苦手な人でも、ラポールが出来れば色々な人と接しやすくなりコミュニケーションが取れるようになります。
2.人と話す苦手意識が解消される
「人と話すのが苦手……」という人でも信頼関係を築きやすくなるので、人と話す苦手意識が解消されやすくなります。
そして、特に話しかけるのが苦手な人に対しても、今までより気楽に接することができるようになります。
3.自己表現ができるようになる
特に、なかなか自分の本心や感情を人に打ち明けられない人にもおすすめです。
信頼関係を築くことで、自分の素直な気持ちを打ち明けやすくなり、自己表現できるようになるからです。
また、感情表現ができるようになるとストレスが減り、人からも信頼されやすくなります。
ラポールが出来るようになるための3つのテクニック
新しくテクニックを身に付けなければいけないと思っている人もいると思うのですが、実は、多くの人が無意識にやっていることもあるんです。
1.ミラーリング
たとえば、相手と2人で打ち合わせなどしている時に相手が飲み物を飲んだタイミングで、なんとなく自分も飲み物に手に取り飲んだことはありませんか?
こうした行動はミラーリングと呼ばれます。
相手と鏡写しになっているかのように同じ行動をすることをいいます。
何気ない行動ではありますが、相手と同じ動作をしているとそれだけで仲間意識が生まれ、安心しやすくなります。
ですが、明らかに全ての動作をまねしていたらわざとらしくなるので
・ワンテンポ遅れて同じように飲み物を手にしましょう。
・相槌(うなづき)を少し大きくしてみましょう。
ミラーリングを実践し、相手との心の距離を近づけてみましょう。
2.ペーシング
たとえば、自分がゆっくり話しているのに、相手が早口で話し始めたらなんで?とソワソワしませんか?
逆に、相手が普段よりゆっくり話しをしていると「何かあったのかな」と不安になったりしますよね?
実は、コミュニケーションで重要なのは会話のテンポを合わせるのがとても大切になります。
同じテンポで話すことで、お互いに一体感を感じやすくなり、好意を持ちやすくなります。
ゆっくり話す人も、早口になりがちな人も、親密になりたい相手と話す時はなるべく相手のペースに合わせて話すようにしてみましょう。
初対面でも早く打ち解けやすくなりますよ。
3.バックトラッキング
たとえば、相手が「昨日、美容室に行ったんだよ」
「いいね!美容室に?どこの?」というように、相手の発言の一部を繰り返すことです。
簡単に言えば、オウム返しです。
ただ、発言を繰り返すだけではだめです。相手が話しをしやすいようにまずは自分が聞き出し上手になることが大事になります。
自分がたくさん話すより、相手にたくさん話してもらい聞き役になったほうが仲良くなりやすくなります。
ポイントとなる単語をオウム返しにして、疑問形にするだけで相手にその話に自分が興味を持っている様子が伝わり、「自分の話をちゃんと聞いてくれているんだ」という印象を与えて好感度が上がります。
さらに、「いつ」「どこで」「だれと」「何を」「どうやって」といった(5W1H)部分も話に取り入れて聞くと、さらに話しがやすくなりますよ。
オウム返しをしながら質問をたくさんすることで、会話を広げてみましょう。
最後に……ラポールをする上での注意点
ご紹介した、ラポールをする上で注意点を2つ説明します。
1.テクニックで会話しない
ラポールはテクニックではなく、信頼関係を築くために行うことです。
相手に取り入ったり、話す相手の心を把握するといった、テクニックでの信頼関係を築こうとしても、相手へ悪い印象を与えるのでうまくいきません。
私は3年前くらいに悩んでいることを上司に話して本気で涙したこともありました。ラポールの技術を使われていたのかなと今となっては感じますが心から話したことは事実です。
先月訪問したお客様から「話しを聞いてくれてありがとう」と言われてました。嬉しくて、上司へ報告したら「ラポール出来てるね!」と言われました。
2.笑顔を忘れないこと
相手と話しをするときに、無表情だったら悪い印象を与えてしまいますよね?
信頼関係を築くには笑顔がとても大切です。
ちなみに上司は笑顔の練習を新人の頃に朝から夜中まで丸2日行ったそうです。(私もいつか経験するのかなと半分恐怖)
笑顔を心掛け、お互いに楽しんでコミュニケーションをとりましょう。
コミュニケーションを円滑にして相手も自分も今以上に好きになりましょう!
コミュニケーションの質を決めるのは、相手との関係性にあり!
この関係性の土台を作るのがラポールです。
早速、今日から取り入れてみましょう!!
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