はじめに
通信機器営業歴20年のわたくし井上豪です。
現在、通信機器や街頭ビジョンなどを取り扱う九州情報機器コンサルで
営業をしております。
企業の様々なお困りごとを解決するために、ビジネスフォンに焦点を絞り、『損』をしない導入方法をお伝えします。
会社には必ず必要で、会社の窓口として利用している電話機・ビジネスフォン。
ビジネスフォンは、電話回線数や電話機の利用台数、また、ネットワーク環境で利用できる機種やメーカーなどの違いがあります。
やはり専門の人でないと・・・・
どういった機種にすればいいか?
電話回線をどのように利用すれば効率的か?
ネットワーク環境をどのように利用すれば効率的か??
などわからないことだらけです。
たまたま会社に来た、飛び込み営業やテレホンアポイント等の案内で、訳がわからいままに安くなるからといってビジネスフォンの導入をした方も少なくはない思います。
まずは、損をしないビジネスフォン導入のために、無駄のない電話回線を使用できているのかそれぞれの特性から見ていきましょう。
電話回線の特性と基本料金
アナログ回線
アナログ回線の特性は同時発着信が1つで、利用できる電話番号も1番号のみになります。
基本料金は各キャリア(NTT・KDDI・ソフトバンク等)1回線2,400円前後になります。
各地域で基本料金も変わりますが1回線2,400円前後になります。
アナログ回線でしか使えない装置があります。火災警報や110通報装置はアナログ回線でしか利用できません。
ISDN回線
ISDN回線の特性は同時に発着信が2チャンネルで、取得出来る番号は99番号取得出来ますがあくまでも1つの番号での同時利用は2つです。
基本料金は各キャリア(NTT・KDDI・ソフトバンク等)1回線3,530円前後で2番号目は300円で3番号目からは1番号100円になります。
ISDN回線は全国どこの場所でも同じ料金です。
光回線
光回線の特性は
ファミリータイプ
オフィスタイプ
オフィスエースタイプ
3種類あります。(NTT回線の場合)
光回線はインターネット回線が必ず必要になります。
フレッツ光ネクスト・隼の基本料金は5,400円です。
ファミリータイプ
ISDN回線と同様で同時発着信が2つで、取得出来る番号は99番号取得できます。基本料金は(NTT回線の場合)基本料金500円で同時発着信2チャネル目は400円です。電話番号2番号目からは100円になります。
オフィスタイプ
同時発着信が最大8つで、取得出来る番号は99番号取得できます。
基本料金は(NTT回線の場合)基本料金1,300円で同時発着信3チャネル、4チャンネル目からは1チャンネル400円になります。電話番号2番号目からは100円になります。
オフィスエースタイプ
同時発着信は無限で利用者の希望に応じて提供できます。
基本料金は(NTT回線の場合)基本料金1,100円で1番号1回線利用できます。同時発着信1チャネル利用事に1,000円、電話番号2番号目からは100円になります。
電話だけを利用する場合は、アナログ回線やISDN回線だけで使用できますが、インターネットも利用したい場合は、電話とインターネットが使用できる光回線を検討することをお勧めします。
ネットワーク環境をどのように利用すれば効率的か?
ネットワーク環境はそれぞれ違いますが、まずは電話回線でアナログ回線・ISDN回線を利用している場合は見直しが必要です。光回線にすることでコスト削減に繋がります。
一つ例をあげてみます。
現在の電話回線
ISDN回線で代表番号とFAX番号を利用中。インターネットは光回線を利用中。
この場合ISDN回線の基本料金3,530円・FAX番号料金300円・フレッツ光料金5,400円です。
コストを合計すると9,230円の基本料金(固定費)になります。
回線見直しをした場合
光電話機で代表番号とFAX番号を利用。インターネットは光回線にします。
この場合は光電話基本料金500円・複数チャネル利用料400円・FAX番号追加料金100円・フレッツ光料金5,400円になります。
コストを合計すると6,400円の基本料金(固定費)になります。
回線見直しをした場合毎月2,830円のコスト削減になります。
一年間で33,960円経費削減できます。
適切な電話回線を利用することで無駄な経費を削減でき、その回線にあったビジネスフォンの導入が可能になります。
まずは、現在利用中の電話回線を確認しアナログ回線やISDN回線の利用はないか確認しましょう。
ビジネスフォンを導入する際の確認ポイント
ビジネスフォンは高額です。
これから、価格と導入方法を説明していきます。
ビジネスフォンは、主装置と言われる電話機回線や内線の電話配線を収容する装置が必ず必要です。
①電話機の台数を決める
主装置には各メーカーに違いはありますが、S・M・Lタイプがあり、利用する電話機の台数で導入する機種が決まります。
Sタイプは電話機利用台数10台。
Mタイプは電話機利用台数30台。
Lタイプは電話機利用台数30台以上。
このように利用台数で主装置のタイプが変わります。
②電話回線の確認
確認を行いアナログ回線やISDN回線や光電話などの回線が確認出来たら、利用に合わせたユニット・パッケージが必要になります。
ユニット・パッケージとは…?
主装置内部の基盤のことで、基盤によって下のような役割があります。
ドアホンユニット・パッケージ(玄関で利用しているドアホンと電話機を繋ぐ)
外部放送ユニット・パッケージ(主装置と館内放送スピーカーを繋ぐ)
音声ユニット・パッケージ(通話中に録音・留守番電話を利用可能にする)
ナースコールユニット・パッケージ(ナースコールと主装置を繋ぐ)
このように利用電話台数やどういった使い方がしたかで構成が変わります。
ビジネスフォンの導入と価格
購入した場合
主装置Sタイプ1台・電話機5台・電話回線光電話1回線・利用番号2番号
玄関にドアホン1台利用。
主装置Sタイプ1台 244,000円(メーカーよって違いはあります。)
多機能電話機1台 40,000円×5台=200,000円
光収容ユニット・パッケージ 72,000円
ドアホンユニット・パッケージ 29,000円
ドアホン 16,000円
合計 561,000円+工事費約64,000円
=625,000円(税抜き)
設備投資するには高額な商材になりますが、現金購入ではなく導入する時にリース契約といった方法もあります。
リース契約の場合(リース期間7年)
導入金額625,000円にリース料率1.44%をかけると月額リース料金が出ます。
625,000円×1.44%=9,000円(税抜)
月額リース料9,000円(税抜)でビジネスフォンの導入が可能になります。
まとめ
ビジネスフォンの導入は、その会社に合った導入方法で、適切に行わないと無駄な経費を払うことになります。現金で買うのか、リース契約にするのかでも、経費計上に差が出てくることになります。
弊社は契約内容のコンサルから電話回線の手配、
リース契約・設置工事・保守まで一貫して行っています。
この記事を読んで、コスト削減や利用中のビジネスフォンについて疑問のある方は、いつでもお問い合わせください。あなたに最適なご提案をいたします。
九州情報機器コンサル株式会社
お問い合わせ先 0985-72-7722
担当 井上
ビジネスフォン以外の、機器導入や入替について気になる方はこちらの記事をご覧ください。
パソコンやサーバー、UTMなどの機器について書いています。
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